Adobeがサブスクリプションになったことで見落としがちなメリットとして、新しいソフトウェアが追加されている、ということがあります。
今回は表現や活躍の幅を広げることができるAdobeの新しいソフトをご紹介です。
Adobe CCで使える新しいソフトその1:Adobe Dimension(アドビ ディメンション)
アドビは20年以上昔、Dimensionsというソフトをリリースしていました。
Dimensions(ディメンションズ)はイラストレーターを購入するとセットでインストール出来る時期があったベクター形式ベースの3DCGソフトウェアでしたが、今回リリースされたDimension(ディメンション)でリアルな3DCGの表現が可能になります。
過去のDimensions(ディメンションズ)とは全く別物で、写真のようなレンダリングができる本格的な3DCGソフトですが、簡単なモデリング機能だけで、複雑なモデリング機能はありません。
そのかわり、既存のモデル(ボトルや紙袋や箱、円形、三角錐などなど)が豊富に用意され、それらを使って表現していきます。
フォトショップでも3DCGのレンダリング機能がありますが、Dimensionでのレンダリングのほうが速く美しく、さまざまな素材(テクスチャ)も揃っているので圧倒的に美しい表現が可能になります。
ただしマシンスペックを必要としますので、古いMacやWindowsでは、動作が緩慢になるおそれがありますのでその点注意が必要です。
Adobe CCで使える新しいソフトその2:Adobe Fuse(アドビ フューズ)2020年9月に提供終了
2015年リリースの3Dキャラクター作成ソフトウェアAdobe Fuse(ベータ版)の開発終了がアナウンスされました。
Q. 代わりになるものは?
A. 3D キャラクターのリギングとアニメーション制作の Web サービスである Mixamo.com を更新しました。UI が刷新され、すぐに使える新しい 3D キャラクターが数多く公開されています。
※Adobeのサイトより
アドビが3DCGジャンルで新たにリリースした3DCG人体造形ソフト。
同じような機能を有したソフトではPoserやiCloneなどありますが、Adobe Fuseは順を追って人体を選び、服を着せ、モデルになる立体モデルのキャラクターを簡単に制作できるようなわかりやすいインターフェイスが特徴です。
キャラクターが決まったらそれをCCライブラリに登録し、フォトショップで読み込んでポージング(ポーズを取らせる)をしてレンダリングをして画面を作っていきます。
あっという間に終了したFUSEですが、コレに近しいフリーのソフトが存在します。
以下のブログで詳しく詳細されていますので、リンクを貼っておきます。記事内の「DAZ Studio」というのがフリーソフトで、ほかは有料買い切りのソフトがほとんどです。
Adobe CCで使える新しいソフトその3:Adobe Xd(アドビ エックスディー)
ウェブ制作の環境は最も盛んにスタンダートとなるソフトが入れ替わるジャンルで、Adobeだけでもいくつものソフトがリリースされてきました。
最初はページミル、そしてサイバースタジオ ゴーライブ、マクロメディアを買収しAdobe Dreamweaverとなり、最新のプロトタイプWEB制作ソフトとしてリリースされたのがAdobe Xdです。
コーディング(htmlをタイピングで入力していく作業)をするのはサブラムテキストというソフトが台頭し、プロトタイプWEBデザインをするために台頭してきたSketchというソフトの対抗馬としてリリースされたのがAdobe Xdですが、フォトショップやイラストレーターとの連携が便利な上に、Adobeライセンス契約をしていれば無料で使えることからこのジャンルではスタンダードになりつつあるソフトです。
まとめと感想 じつは他にも隠れたCINEMA4D liteやSubstanceの買収などで今後に期待
Adobeが3DCGのジャンルに侵食すべくあの手この手で新しいソフトを導入してきています。
これらのソフトを今のうちから触れておけば、新しいスキルで新たな活躍の場を早いうちから自分のものにできることでしょう。
ぜひ新しいAdobeのソフトウェアを使いこなして、ワクワクする表現を自分のものにしてしまいましょう。
最近のAdobeは日本でのユーザーサポート体制がかなり充実してきていますので、新しいソフトでも沢山のチュートリアルをすすめることで基本的な操作方法の習得が可能になっています。
コメント